研修委託業務

課題別研修「アジア・大洋州島嶼地域 生活習慣病対策から学ぶ地域保健強化」
 (2015年~2017年, JICA九州国際センター)

キーワード :地域保健、生活習慣病(NCDs)対策


当社では、JICA九州国際センターが実施する研修員受入事業「アジア・大洋州島嶼地域 生活習慣病対策から学ぶ地域保健強化」を受託し、全3回(2015年~2017年)の研修を実施しました。

2012年の世界人口において、56億人中38億人の死亡要因を生活習慣病(NCD)が占めています。主な生活習慣病の病気としては循環器系疾患、がん、糖尿病、そして慢性肺疾患挙げられます。WHOによると、これらの病気は貧困の位置づけにある国々や低所得の人々に偏って流行が拡大している傾向があります。こうした国々では、低所得者層が感染症と生活習慣病双方への危険に晒されています。

本研修では、太平洋州(クック諸島、ソロモン、フィジー、キリバス、ミクロネシア、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パプアニューギニア、サモア、バヌアツ、パラオ)とアジア(バングラデシュ、スリランカ、ベトナム、ミャンマー)から合計29名の研修員を受け入れました。

16日間の研修のなかで研修員たちは、講義や演習、奄美大島への視察旅行、保健行政機関や医療施設を視察し、生活習慣病対策を学びました。

離島診療所や住民ボランティアによる生活習慣病対策の取組みを視察した奄美大島への視察旅行では、奄美八月踊りを通して地域住民との交流を深めました。その様子は奄美大島の地元新聞でも報じられました。

研修員は、この研修での学びの成果を帰国後に自国でのそれぞれの業務に活かすため、活動計画をとりまとめ、JICA九州国際センター発表会において同計画の発表を行いました。

ジョブレポートの発表を通じて、自国ならびに所属先の課題などを整理することができた。

KJ法を用いた社会分析の実習

奄美市小中学校にて、離島の資源を有効活用した一例として、「八月踊り」を通じた、運動指導について学んだ。

日本の離島へき地医療の問題点に対する対応策として、ドクターヘリを利用していることを学んだ。

特定健診後の支援事業である運動教室に参加し、筋力強化の運動指導を体験した。

食生活改善推進員による「健康的な食事」についての実習(奄美大島)

弊社スタッフによるPCM手法の講義

閉講式では研修員より研修関係者へ感謝の歌が贈られた。

奄美市住用町での八月踊りが地元新聞に掲載された(2016年度)

奄美市住用町での八月踊りが地元新聞に掲載された(2017年度)