The scene

エチオピア便り①

エチオピア
「カタール川流域住民参加型養魚による
栄養改善プロジェクト」
メンバーからのお便り

 

皆様

はじめまして。
2016年7月からティーエーネットワーキングの社員になりました福嶋幸と申します。

現在、弊社とバイオインダストリージャパン協同で、エチオピア「カタール川流域住民参加型養魚による栄養改善プロジェクト」を実施してます。(プロジェクト詳細については、こちらをご参照ください。)本プロジェクトの「組織連携強化」メンバーとして、私も20169月末、自身初めてのアフリカ大陸への渡航でエチオピアに行ってきました。

エチオピアと言えば、日本ではコーヒーの産地として、ご存じの方が多いと思います。コーヒーはもちろん有名なのですが、日本人には馴染みの薄い、伝統的な主食「インジェラ」があります。今回は、そのインジェラについてお伝えします。
 

「インジェラをうまく焼けないとお嫁に行けない」と言われるほど、エチオピア社会では重要視されています。
インジェラとは、写真のようなクレープ生地の上に、肉や豆のソース、ゴーマン(ほうれん草の煮込み)などが乗っています。香辛料もたっぷり入っています。インジェラを手で千切って、具と一緒に口を大きく開いて詰め込んで食べます。

このインジェラの原料は、テフという粉です。テフはエチオピアで栽培されているイネ科の穀物です。テフの粒を粉にし、水で溶いて発酵させ、クレープ風に薄く焼いたのをインジェラと言います。テフの粉は、見た目は小麦粉ですが、栄養満点で、「チアシード」や「キヌア」と並ぶスーパーフードとして、日本でも人気があります。食物繊維、ミネラルともに豊富です。

インジェラは、テフの粉を4日間程度発酵させて作るので、少し酸味があります。この酸味が癖になる美味しさで、何度食べても飽きませんでした。エチオピア人も毎食食べているとの事でした。

そして、私もエチオピア人のお宅にお邪魔して、インジェラを焼かせてもらいました。
テフはすでに発酵させてあり、このような容器にたっぷりありました。


この液体を大きな鉄板の上に油を引いて焼いて行きます。


うまく焼ければ、このような丸いクレープの生地になるはずだったのですが、
 

思ったよりも均等に生地を流し込むのが難しく、


苦戦しました。


これでは、エチオピアでお嫁には行けませんね。
このプロジェクト期間中に、インジェラがうまく焼ける事を目標にしたいと思います。

つづく